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2008年4月17日 (木)

メタボ狩り

Metabo

4月から始まった厚生労働省の
特定健診・保健指導は「健康のためやせる」という
個人的な課題に加えて、
医療費という国家予算を大幅に減らすことができる。

逆に、成果が上がらなければ、健康保険組合などに
ペナルティーが課せられ、直接、間接に
自分の生活に跳ね返ってくる。
日々精進に励まざるを得ないだろう。
 産経ニュース

ということで、4月から40歳以上74歳までの人は
『メタボ健診』(正式名称・特定健診・特定保険指導)が始まった。


「メタボ」という言葉だけは 超有名になったけど、
メタボ健診の実態は どれだけ知っているだろうか。

そもそも メタボ健診の内容は 以下の通りだ。

・身体測定(身長、体重、腹囲、BMI)
・血液検査
・血圧測定
・検尿
・質問票、問診等

今までと 違うのは 「腹囲」を測る点。

で 『メタボ判定』は こちら。

   

flag ステップ1   

・腹囲⇒ 男性 85cm以上、 女性 90cm以上・・・OUT 
・BMI⇒ 腹囲がOKでも、BMIが25以上・・・OUT
              
※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 

 上の項目にひっかかった場合は (* ̄∀ ̄)乂ブブー
      ↓   ↓   ↓

   flag ステップ2

①血糖値 ②脂質 ③血圧 のうち 
・2項目以上ひっかかると・・・立派なメタボ 
・1項目なら・・・メタボ予備軍

となる。

そして、メタボorメタボ予備軍という烙印を押された場合、

  ・生活習慣の改善のための20分以上の面談
  ・3ヶ月以上にわたり、継続的な支援をうける。(メタボの場合のみ)

分かりやすく言うと、
免許更新の時のように、講習みたいなのを受け、
さらにその後、半年にわたって電話とかメールで医師から指導されるのだ。

なんじゃそりゃ。


さて そもそも 国はなんでこんなことを始めたかと言うと、

厚労省によると、2004年の国民医療費は32兆円。
その中で 約5分の1は 生活習慣病によるものだという。

さらに、2025年に 医療費は 69兆円になり、生活習慣病は
全体の3分の1を占めると予測。
その中の 2.8兆円を抑制するための「メタボ健診」なのだ。

なるほど。未来に向けて 今から 予防をしようと。
国民の健康のために、厚労省が思い切って義務化を。。。。

て そんなわけねーだろ。

まず、おかしな点がある。
メタボの基準である 男性の腹囲85cmというのは、
中高年男性の ほぼ平均値なのだそうだ。
さらに背が高かろうが、低かろうが関係ない。

平均値で OUT。これが現実だ。

事前の調査では メタボ健診対象者5600万人のうち、
6割が メタボorメタボ予備軍に判定されるという。

つまり 健診を受ければ 3人に1人が 「メタボ」の烙印を押されるのだ。

いや、「メタボ」なんて かっこよく言っても、
ぶっちゃけ 国が 3000万人の人に「デブ」の烙印を押すのだ。

これってすごくない?

デブという”病人”を 大量に増やして、
抗肥満剤や 血圧・血糖値を下げる薬を 投与、通院させれば
医療費は 減るどころか 増えるだろ。

喫煙者を「ニコチン中毒」として 迫害した次の標的は
「デブ」だ。

なんなんだ いったい。


YOMIURI ONLINEにこんなニュースが掲載されていた。

「高血圧、メタボなど・・・指針作成医9割へ製薬企業からの寄付金」

簡単に説明すると、そもそも「癌治療の指針」などデータ作成に
かかわった医者の87%が 
関連治療薬を製造販売する企業から寄付金を受けているそうだ。

なかでも、生活習慣関連の指針では特に多く、
「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」を作成したメンバーのうち
国公立大の医師11人全員に
指針ができた年までの3年間の間に 計6億円の寄付
治療薬メーカーからあった。

というのだ。

なるほど。それで 基準が厳しい訳か。
1人でも多くの患者を増やすのだ。治療薬メーカーのために。

つまり、
「国民の健康のための政策」なんてキレイ事言っておいて
癒着、利権がからみあってるだけの話じゃないか。

その証拠に、
一部の学会では
「勧められた全員が受診すると診察料だけで 年間5兆円の
医療費が 純増になる」
という試算がある。

5年先の医療費を2.8兆円減らすために、診察料が5兆の純増????
あほかーーーーー!

さらに、この「メタボ健診」システムのための費用が
すでに2兆円かかってる、て説もある。

東海大医学部の大櫛教授は
「医療費はかえって増える。健康な人を病人に仕立てるだけだ」
と 言っている。

健康診断とは名ばかりの、国民総病人システムだ。

問題はこれだけじゃない。
このメタボ健診は 診断して終わりじゃない。

なんと、ペナルティがあるのだ。

今年から 5年以内に、

・健診実施率65%
・メタボorメタボ予備軍に対する 保健指導実施率45%
・メタボorメタボ予備軍の減少率10%

以上が達成できないと、後期高齢者医療制度への財政負担が
最大10%加算されるのだ。

なんだそれ???


後期高齢者医療制度というのは 最近話題になっている
別名、姥捨て山法案とも呼ばれる、高齢者いじめの 悪法だ。

簡単に言うと、75歳以上の健康保険の仕組みを変えたのだが
これにより 多くのお年寄りの負担が増えているのだ。

この制度は、
これから、お年寄りが増えていくと医療費が増えるので
それに対応するために作られた。

お?? なんかつながってきたね。
そう、この「後期高齢者医療制度」というものと、「メタボ健診」てのは
実はつながっていたのだ。

そういわれてみると、「メタボ健診」が74歳までってのも変だと気がつく。
お年寄りは、メタボでも関係ないってか?

つまり こうだ。

もし、メタボ健診をする自治体、国民健康保険だったり、
会社の保健組合だったりに対して、
一律の条件をクリアできなかったら 
お年寄りのために 現役世代から増税します!と 言ってるのだ。

もちろんこの場合、クリア条件が満たせれば10%の減税もありえる。

しかし、考えて欲しい。

今まで市町村で行われていた住民健康診断の受診率は
全国平均43.8%だよ?
65%は ほど遠い!

いくら 「国民の義務」だと言われても、選挙にいく人だって
あんな少ないのに、
今までの健康診断をめんどくさがってた人が、腹の周りを計りに行くか?

しかも 自治体によっては 「メタボ健診」に2000円ほどかかる。

つーかさ、太ってるのなんて 本人 知ってるだろ。
メジャーで計れば分かるっちゅーの。

それをわざわざ金払って 「あなたはデブです」て診断されるために
今まで、受診率の悪かった専業主婦とかが 
わざわざ病院に出向くなんて と~て~思えない!

女性にとって 腹の周りをメジャーで男性(かもしれない)に計られるなんて
屈辱でしょ!?

痩せてたとしても やだよ。


癌とかなら分かる。
早期発見で 命も延びるだろう。

でも 何十年後かの健康のために、
今 「デブ」と診断されなくても結構です! 
と 言いたくなるだろ。

つまり、受診率65%、「メタボ」減少率10%なんて
ペナルティを課すためにあるようなもの。

自治体などに課された 10%の財政負担は、
東京都内のある市の試算では 最大2億円のペナルティになるという。
もっと大都市なら さらにその金額は跳ね上がるだろう。

そして、その分は結局 国民健康保険の増額など、
被保険者の負担になってかえってくるだろう。


つまり、誰かが受診しない、もしくは 
メタボが痩せないペナルティーは 全体責任なのだ。

えぇぇぇぇぇぇ(" ̄д ̄)

まさに「メタボ狩り」のスタートだ。

ぶっちゃけ 日本からデブをなくそうって 話なのだ。

一方、大企業の場合はどうだ?
たぶん、10%のマイナスの優遇を受けるために
健保組合は 数値目標を確実にクリアすることを
要求されるだろう。


そうなると、会社は面接の時 メタボの人を 雇うだろうか?

ペナルティがあることを考えれば、これからは
自社の健保組合の目標達成のために、
若くても 太ってたら就職に不利になることは確実だ。

さらに 大企業は 太ってる社員を会社命令で
ジムに通わせることだってできるだろう。

マイナス10%の優遇が 達成できるのは大企業ばかり。
まさに自民党の考えそうなことだ。


だいたいさー ギャル曽根見てて思うけど
太る太らないって 体質じゃない?
遺伝子差別じゃねーのかよ。

どんなに食っても太らない人もいれば、
注意してても太る人もいる。

しかも 太ってる人は メンタル面に問題ある人だっている。
いわゆる ストレス太り?
そういう人が 周囲から メタボハラスメントを受けたら
さらにストレスがたまること うけ合いだ。

それに 病気のため(肝臓病やアトピーなど薬の副作用で)
太ってる人もいる。

まさに弱者いじめじゃないか。

第一、
カウンセリングやメールもらったくらいで痩せるなら 
誰も苦労しないっちゅーの ( ̄_ ̄ ;)

そう 思わん?

国民の大半を「メタボ病」にして、
結局は 厚労省が、
後期高齢者医療制度のための 資金を確保してるだけの
茶番だ。

製薬会社や サプリ・ダイエット産業の人は 
まさに笑いが止まらないだろうな。

5年後、ペナルティを課す前に、
実際問題として
生活習慣病が減って2.8兆円医療費を削減できたのか教えてほしい。

もちろん、
メタボ健診にかかる費用や投薬との 差し引きで。

目に見える形で、国民が生活習慣病を減らして、
目標達成できたんじゃないなら、
メタボ健診なんて やめちまえ!

どうせ、最初から「国民を健康にして」医療費をまかなうんじゃなく、
ペナルティの10%財政負担のほうでまかなおうとしてるんだろ。

手のこんだ 茶番劇だ。

医療費が足りないなら 金持ちに対して行ってる
保険料の優遇を撤廃しろよ。
資産に応じて 保険料を支払うのになんで「上限」があるんだよ。

あとは 最終的には国民が
そこまで国に管理されたいのか、て 問題だ。

いい年した 大人が、国に腹周りまで管理されなきゃならんのかと思うと
かなり情けない気分になる。
本気でデブを減らしたいなら、40歳じゃ遅すぎると思うぞ。
その前に メタボ児童をどうにかしたらどうだ??

高齢化に向けて 医療費の増加は 大きな問題だろうよ。
でも、その前に やることたくさんあるだろ。

メタボ健診にまわす金があるなら、
産科の医者を増やし、育児制度を整えて 少子化対策に回したほうが
よっぽど 世の中のためだと思うのだ。

「デブ」という烙印を押されて、ブルーになる人を増やしても、
国は 全然 元気にならないと思うのだが、
いかがなもんか???


さぁ、「メタボ狩り」の 始まりだ!



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コメント

んだんだ!!その通りだ!!
最近、政治がよくわからない私にだっておかしいのは感じるよ。いきあたりばったりで、政治家になったけど、よくならないから、こんなことやったらいいんじゃない?そうだね~みたいな、あほなことが多すぎて、もっとやらなきゃいけないことがわかってないよね???
身近に起こってることで、やばいことが多いのに、こんなに手が届かないことで、アホくさいことがおきてると、マジでなんにもあてにできないね?!子供産むのも嫌になるんじゃないの?わかってる人は??

投稿: ろぼ | 2008年4月20日 (日) 00時07分

>ろぼ
そうなのよねぇ。
自民党は 改善なんてする気は全くなくて
わざと 「改悪」して どれくらい国民が我慢できるか
ためしてるんじゃないかとすら思う。
民主主義の根本の多数決って
結局 弱い者いじめでしかないよね。
少数の意見もきちんときかなきゃ意味ないと思うようになった

投稿: うっち | 2008年4月20日 (日) 15時47分

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