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2008年4月14日 (月)

死因不明の国

Ken_2

もし、身元不明の遺体があったなら。。。。 イキナリだけど

ちょっと 想像してみてほしい。
すぐに 警察と救急車が駆けつけてきた。
被害者は すでに死亡していることが判明。

事故か?自殺か?殺人か?
そこに トレンチコート姿の刑事と、
白衣を着た検死官が現れ、死体の検分を始める。
同時に、鑑識係が 指紋や遺留品を捜索しはじめ、
一通り 捜査が行われたあと、遺体は司法解剖へ。

見た目は事故死と思われたのだが、
最先端の技術のおかげで 遺体から不審な点が発見され
事件解明に向けて動きだす。。。。。

これは、テレビドラマの 常道だ。
うっちの中では これぞ 殺人事件の始まり、て感じ。

ところが ところが。。。
日本の検死の現実を見ると、ドラマなんて嘘っぱちっだってことを
どのくらいの人が 知ってるだろうか。


日本では 年間約100万人の人が死亡する。
その中で9割の人は 病院で医師に看取られて最後を迎えるが、
残り1割は(昨年は15万人「変死」とされる。

しかし、この中で 死因特定のために解剖されたのは
たったの 9%
残りの91%は 見た目だけで死因を判断された。

さて、海外に目を向けてみると、
フィンランドでは 変死体の90%以上が解剖され、死因が特定される。
オーストラリアは 70~80%。 アメリカ・イギリスは 約50%だ。

これをきくと 日本の9%がいかに異常な数字か分かるだろう。

ちなみに 日本には専門の「検死官」というものは存在しない。

海外では 「検死官(コロナー)」が 死因の特定をする。
コロナーは さまざまな専門家と相談して解剖の必要性を判断。
先進の技術を使って、死因の特定に全責任を負う。

一方、日本では。

死体が発見されると、まず 「検視」が行われる。←検「死」じゃないよ、検「視」。
「検視官」が 現場にきて 死体の外見を観察。

この検視官てのは 専門の職業じゃなくて、
法医学を勉強した警察官のこと。
検視官ってのも あだ名?(笑)
役職じゃなくて 検視を担当してる警察官を一般的にこう呼んでる。

その場では 見て、触って、匂いをかいで、着衣や所持品の調査をして
状況確認。
たいてい ここで、事件性があるかないか判断してしまう。 ←すでにおかしい

で 事件じゃなさそうな時は すぐ「検案」が行われる。
これは 「警察医」か「嘱託医師」が立ち会って
死因を決定する。  ←ここで決定しちゃうとこがすごい

ちなみに警察医、ていうと、なんか 専門ぽいけど、
学校の校医さんみたいなもん? 警察官の健康管理をしてる人。
嘱託医師ってのは 普通のお医者さんのことで、
両方とも 死体の専門家などではない。  

そして、もし 死因がはっきりしない場合は解剖に回される。  ←これが9%の実態

つまり、日本では 変死体があると
警察の検視官が 「検視」=見て確認。犯罪性の有無を決める。
       
犯罪性がなさそうなら 医者が 「検案」=死因の特定
       
死因が分からない時は 死体のプロに回す。
必要があれば、 「解剖」=法医学者や監察医などプロが担当

となる。

もちろん 明らかに殺人による死体と思われれば、
検案の時点でプロの手にまかされるが、
問題は 事件性のあるなしが、医学的根拠で決められてるのではなく、
あくまでも 外見、見た目で 決められてることだ。

しかも、この警察の検視官が 
実際に変死体の調査に出向くのは 全体の1割にすぎないんだと。

それ以外は、「検視官」ですらない、
”たんなる、まったく、普通の警察官”が、
”法医学の知識に乏しい、生きた人間を普段は見ている、
死体の専門じゃない 一般開業医”に
立ち会ってもらって検案しているのが実情。

そして この時点で 95%以上の 変死体は
医学的根拠もないまま てけとーに「心不全」とか「事故死」などの
死因にされているのだ。

実際の 検案書には 「心筋梗塞(推定)」とか 
へーきで 書かれているというのだから
びっくり しまくりである。( ̄△ ̄;) カッコ スイテイ


思い起こせば、2006年、畠山鈴香被告が 
娘の彩香ちゃんを殺害した事件でも 
警察は彩香ちゃんを 単なる事故死と判断したっけね。

遺体の傷など 不審な点がある、と主張したのは
なんと犯人である鈴香被告本人だった。
どんだけ 警察がテキトーだったんだ??

さらに、
時津風部屋の力士だった斉藤俊さんが死亡した事件も、
変だった。

救急車で搬送した 消防庁の人が
「不審死の疑いあり」と 連絡して 警察が来たのに
警察は 勝手に死因を「病死」として処理。
検視官も呼ばず、解剖にもまわさなかった。

明らかにおかしい。

他にも 例をあげればキリがない。

長崎県で、若い男性が死亡。不審な点もあったが、
父親が「解剖はしないでほしい」と申し出たため、
事故死に。
事件から4年後の2007年、父親が逮捕された。
保険金目当てで 息子を殺害したことが判明。

2004年、埼玉で 父親を絞殺した息子が自首。
すでに病死として処理し、家族に火葬された後だった。
絞殺体が「病死」判断て どんだけ????

などなど。。。。。

まさに 日本は 殺人天国!?
殺人者にとっては パラダイスだ。

青酸カリで死んだ人は心筋梗塞に、
風邪薬を飲まされて、死んだ人は病死に、
トリカブトを飲まされた死体は、自殺に、
静脈に空気を注射されて死んだ人は、病死として処理された。
(全部 後になって判明)
日本の場合は 薬物検査をしても 麻薬と睡眠薬ぐらいしか
判定できないケースもあるとかいうから 推して知るべし。

さらに問題なのは、日本は火葬だということだ。
警察の目さえすり抜ければ、燃えてしまえばそれまでだ。

ドイツとか アメリカでは後になって 死体を掘り起こし、
犯行が特定できたというケースが少なくないというが、
それは土葬だからこそ。
灰になってしまっては 手のほどこしようがない。

さて、では 解剖を行う専門家の実態はどうか。

日本には 大学の法医学者の他に、
もう1つ 死因究明の専門家がいる。
監察医」だ。

テレビドラマを見てると、 監察医が 解剖をして 
犯人を見つけちゃったりするけど あれはドラマの中だけの話。

しかも、監察医制度があるのは 全国5ヶ所だけ。
東京・神戸・大阪・横浜・名古屋。  計150人ちょい。


中でも、横浜市の監察医は、2006年には 5人しかいない。
そのうち2人は 新人で検案は0件。
残る3人は 約1600件、70件、1400件の 検案を担当している。
(このバラつきは何だ?)

おもしろいのは、
およそ1600件担当した監察医が 解剖したのは約20件
つまり1.2%を 解剖に回している。
一方、約1400件担当した監察医は 約1200件の解剖。
つまり85%を解剖しているのだ。

この数字を見ただけでも いかにいい加減に処理されているのか、
そして明確な基準がないのかが 分かる。
1.2%ということは 残りの98.8%は 見た目で判断てか?
眼力 どんだけ!!!

そして、さらに。
横浜市だけが 遺族から解剖費なるもの(5万円)を
請求しているのだ。
(その金額が守られているかどうか不明)

もう こうなってくると、1.2%しか 解剖しない医者が不誠実なのか
1人だけ1200体も解剖している医師が おかしいのか
ほんとーに もう わけわからん。

専門の医者に言わせれば、年500体が限度と言う話だが
冷静に考えれば 年1200体って 
365日 働きづめでも 1日3.3人 解剖してるんだ。

おかしくね????


と、まあ、ここまで 説明すれば分かると思うけど
日本の 検死制度は まさに 「オソマツ」の一言。


専門医の不足は深刻だし、最新の機材も不足している。
日本に すぐに きちんとした検死制度ができる可能性は
限りなく低い。

それなのに。

来年から 裁判員制が始まる。

「過去、病死として片付けられてましたが、
今になって 証拠が出てきました^^」
なんて こともあるかもしれない。

ドラマで見るほど 日本の犯罪捜査は 立派なモノではないぞ。

死因不明国家ニッポン。このままで いいのだろうか。。。。


         

                   参考資料・・・「NEWSWEEK

                      横浜市会議員 若林ともこ」 ほか






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コメント

そうなんだーーへええーーー
これじゃーやりたい放題なんだね

うちの ばあちゃん が死んだとき
家に来たのは やっぱ 普通の医者と警察官だったなぁ
二時間くらい まっぱ のばあちゃんは見物され
死因はなだったか・・・脳梗塞なんて言ってた・・・・
んなわけねーのに、脳梗塞になったことがあるから、なんて医者はいったような・・・・おがすいねsecret

投稿: ろぼ | 2008年4月15日 (火) 21時47分

>ろぼ
なんだかねー。
警察も医者も やっつけ仕事なんだろうよー
ま 変に疑われるのも腹たつだろうけどねぇ。

投稿: うっち | 2008年4月15日 (火) 22時58分

日本の検視の状況の第一の問題点は監察医が少ないことでなく、解剖医が少ない。法医学者のなり手が少ないことです。
確かにせっかく医学部に入っても法医学はお金にならないので、よほど研究が好きな人以外は法医学の道へ進みません。

医療の源城で産婦人科医師が少ないのも少子化に伴い妊娠が少ないから儲からない。病院の診療に対しクレームが多いなど、やっかいだから産婦人科を希望する人が少ない。
のと同じようなものです。

解剖医が少ないから(県によっては県内に1人もいないところも)、司法検視、行政検視の数量も限られてしまいます。
そして現在の解剖医には法医学に精通している医師も少なく、死体から死因を特定することが解剖医でも実は難しいのです。
解剖医=法医学者ではないので。

日本の検死はいい加減。と決めつけるのも間違いではないでしょうが。その発言する前に源城の問題点の根底も探られたら良いかと思います。

投稿: 検視官3号 | 2009年2月 1日 (日) 11時17分

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